なぜ林業・木質バイオマスなのか？　日本の森林価値を見直す時だからです

近年の木質バイオマス発電所の稼働により、輸入チップの価格高騰も相俟って、発電チップが足りない事が社会課題になっています。
国内の「未利用材」を利用した国産チップ供給を充実・安定させることは、再生エネルギーの純国内生産増加に寄与することになるのです。
加えて、国内の未利用材の利用により、豪雨時の流木、枝付き材の集落への流れ込みが減少し、災害が大幅に削減する事も期待できます。
諸岡が提案する木質バイオマス利用システムは、日本の森林価値を高め、SＤＧｓに貢献する取組です。

出典：林野庁
https://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/biomass/con_1.html

森林率第３位

2020年7月現在のOEDD（経済協力開発機構）加盟国37か国のうち、日本は北欧2か国に次いで、第3位の森林率を誇っており緑の大国です。森林は我々の暮らしを様々な面で支え、守り、豊かにしてくれており、正に重要な資源だと気づかされます。


出典：https://www.rinya.maff.go.jp/j/kaigai/attach/pdf/index-5.pdf

日本の森林蓄積量は50年で2.7倍

日本の森林面積は横ばいにも関わらず、『森林蓄積量』はこの50年で2.7倍になっています。
森林資源が豊富にあるにもかかわらず、安価な輸入材が入り、国内資源を十分に活用してこなかった現状があります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　

出典：林野庁ホームページ
https://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/genkyou/h29/attach/pdf/2-1.pdf

世界的な需要の高まりや円安により輸入材が高騰、日本の森林価値を見直す動きが強まっています。

出典：林野庁ホームページ
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/r3hakusyo/attach/pdf/gaiyou-8.pdf

一方で日本国内では、森林に纏わる課題を抱えています。
戦後復興で植林したスギ、ヒノキが大量に伐採時期を迎えています

戦時、資源に乏しい日本では、国内で生産できる資源として、樹木が次々に伐採されました。
戦後は、焦土化した都市復興のため大量の木材が必要となり、更に森林は大量に伐採され、山林は荒廃しました。
復興に向けて、治山事業として大がかりな植林を進める中、将来の木材供給能力を高める為、成長が早く価値の高い針葉樹（スギ、ヒノキなど）が大量に植えられました。今、これらが大量に伐採時期を迎えています。

　

出典：林野庁ホームページ
https://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/kafun/data.html
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/r3hakusyo/attach/pdf/gaiyou-8.pdf

しかし、国内林産業は減少の一途をたどり、深刻な人手不足の状況にあります

林業経営体数は大幅に減少しています


林業従事者数も大幅に減少しています


一方で、1林業経営体あたりの平均生産量は増加、7割の経営体が1万㎥超へ規模拡大しています

出典：林野庁ホームページ
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/r3hakusyo/attach/pdf/gaiyou-8.pdf

当社は、貴重な森林資源を活かし「持続可能な社会」を作り出す林業分野において、人手不足を機械の力で解決するため、挑戦を続けます。